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まだ見ぬ景色を求めて

バイクやキャンプ、ツーリングに関するコラムを目指してます。 基本的に長文です。

青森ツーリング その1 準備、1日目

ツーリング

1.準備
2018年、4月の中旬、僕は東北の地図を見ていた。
今年は5月2日を休んだため、長いゴールデンウィークになる。
一度、北海道から出てみよう。

北海道のゴールデンウィークは暖かかったり、寒かったり、
ハーレーを走らせるには不確定要素が多い。
一昨年は、大沼公園でテントを張ったときは雪がちらつく中、峠を越えたし、
昨年は所用で旭川にいたのだが、暑くて大変だった。

今年はどうなるのか。
僕は、基本的に晴れしか走らない。
行き先も、風の無い所へ向かう。

出発の日付だけ決めて、出発の1週間前から天気予報とにらめっこする。
週間予報が出そろったら行くかどうか決める。
最近のスマホの天気予報は前日から風の強さも見る事が出来る。
僕は風が強いのが苦手で、キャンプ場では気持が萎えてしまう。
風の弱い方向を探し、行き先を決める。

北海道だから出来る芸当であろう。
北海道は、お盆前後の最盛期を除くと
キャンパーの数は少なく、予約は不要であるし、
設備が整っているのにもかかわらず、無料のサイトも多い。

週間天気予報が段々とでてくる。
函館方面は天気が良さそうだ。

行こう。
僕の中の遊牧民が押さえきれなくなってきた。
恐らく、僕の前世はモンゴル辺りで暮らしていたに違いない。

行き先は、函館からフェリーで大間に向かうことにする。
理由は、安いから。
路銀を余り準備していないので、仕方のないところだ。
昨年の冬、頭の中にお金を残しておけばツーリングに行けるな
などと考えながら、サーカスTCを買ったり、カーミットチェアを買ったりした。
計画性が欠如していると言われても仕方のない人間なのだ。

15年以上も前、大間へはフェリーで行ったことがある。
正月にカメラを携え、恐山に行こうとしたのだが、
冬は行くことが出来ない、と大間で知ったという記憶がある。

旅のプランを決めるに辺り、恐山は必ず行くことにした。
最初は、恐山に行き、民俗学で有名な遠野、中尊寺金色堂を見て
弘前に行くプランとしたが、問題が二つあった。

恐山は5月1日から営業開始、
もうひとつは遠野はちょっと遠すぎて、すり減ったタイヤが持たなそうだし、
ひたすら走るだけになってしまう事になる。

北海道であれば、1日に400kmは走る。
走るのが楽しいのもあるが、知的好奇心を満たすほどの観光名所も少ないのも理由の一つ。

津軽海峡を越え、本州に入ると話しは違ってくる。
平安時代から続く日本の文化が残っていて、
すっ飛ばして走ってしまうわけにはいかないのだ。

色々と考えながら、フェリーの予約を取る。
4月29日 函館15:00発、大間着16:30着。
5月2日  大間 7:00発、函館8:30着。

今回のメインの一つ、恐山がいまいちしっくりと来ない。
恐山は下北半島に位置し、フェリーの到着する大間のすぐ側なのである。
しかし、5月1日以降でないと見学出来ない。
4月30日に恐山に行ければ、行き先の選択肢も多くなったのだが、
仕方のないところだ。

悩みましたが、4月30日は弘前へ移動し、桜を撮影、ホテル宿泊。
戻り刀で恐山入りする計画とした。

宿泊は、大間でキャンプをすると決めていた。
フェリーターミナルのすぐ側に、テントサイトがあるらしい。
フェリーは朝早かったり、夜間であったりするため、多くのライダーが泊まるとのことだ。

こうして、日程と行き先は決まった。

2.1日目
僕の住む室蘭から函館までは200km離れている。
下道を通っても4時間あれば到着する。
しかし、フェリー会社のサイトを見ても、乗り方がいまいち分からない。
何時にフェリーの何処に行くか、現地で確認する必要がありそうだった。
13時には函館入りしたい。
余裕を見て、8時に出発すれば間に合うかと思ったのだが、
朝からそわそわしてしまい、7時に出発した。

天気予報通り空は晴れ、気温も高い。
絶好の天気の中、ハーレーを走らせる。

函館には11時半頃到着した。
15年ぶりに来た。

面食らったのが、正面にでかでかと「スマートチェックイン」と書かれた
空港の自動チェックイン機が正門の様に設置してあり、どうして良いか分からない
僕は動けなくなってしまった。
青森ツーリング その1 準備、1日目


近くにいた職員に聞くと、まだ自動チェックイン可能な3時間前では無いので、
一度ターミナルに行けという。
僕は正門のようなチェックイン機を素通りし、ターミナルに入った。
不思議な気がしたが、このおおらかさがフェリーだと知ったのはもう少し先の事だ。

ターミナルはあたらしく、小綺麗だった。
ターミナルの正面にフェリーが停泊していた。
大きめだ。このフェリーに乗るのだろうか。

僕は乗り方が記載されている看板を探したが、全く無かった。
嘘だろうと思ったが、全く無い。
仕方ないため、チェックインしてから聞くことにして、
館内を散策して時間を潰そうとしたが狭い館内、時間は潰れない。
290円という安いザンギ弁当を買い、食べながら船を見て時間を過ごした。

13時を過ぎた頃、館内にも自動チェックイン機があったので、チェックインを済ます。
券売所で乗り方を尋ねるが、1時間前に2番のホームに行って誘導に従えと言う。
いまいち要領を得なかったが、1時間後にハーレーを持ち込むと、桟橋前に誘導された。

フェリーが到着する。大函丸と書いてある。
自動車とバイク、次いで人が降り、しばらくして搭乗開始となった。

青森ツーリング その1 準備、1日目


最初にバイクが通される。
フェリーの荷室、自動車置き場の端がバイク停車レーンになっている。
バイクは車輪止めとベルトで固定される。
バイクは僕の他に数台いた。

青森ツーリング その1 準備、1日目


荷室から客室へ移動する。
僕は一番安い、スタンダード、雑魚寝部屋にした。
90分しか乗っていないので、全くかまわない。

天気が良いので、デッキへ移動することにした。
函館港を出港し、湾内をすすんでいく。
フェリーから見る函館山は、いつもとは違う形だった。
フェリーの航路のうち、半分くらいが函館の湾内を通る。
天気が良く、函館のベイエリアや、上磯のセメント工場がよく見える。
湾内に停泊しているタンカーがかなりの数で、
碇を降ろしているチェーンも見え、興味深かった。

青森ツーリング その1 準備、1日目
青森ツーリング その1 準備、1日目


フェリーが大間港に近づくと、館内放送で車両の下車準備をするよう促される。
大間港に到着すると自動車から下船していく。
自動車が全て下船すると、バイクも下船を開始した。
「さぁ、初本州だ!」と、思いながらバイクを走らせ、フェリーを下りるのだが、
降りたら、誘導されて大間フェリーターミナル外へ出されてしまう。
感慨にふける間もないまま、大間崎を目指す事になった。

大間港のすぐ側に大間崎があり、無料のテントサイトがあると聞いていた。
大間港を利用するライダーが、出発や到着の際に利用する場所らしい。
まず、テントサイトを目指す。

大間の街は漁師街らしく狭く、細い道だった。
街並みが古く、哀愁が感じられる。

青森ツーリング その1 準備、1日目


街を通り抜けると、テントサイトが見つかった。
大間崎の観光食堂と民宿に囲まれた一角がテントサイトになっている。

青森ツーリング その1 準備、1日目


大間、と言えば避けて通れないのが一本釣りのマグロだ。
定置網だと、マグロが暴れて体内の温度が上がり、肉質が下がる。
一本釣りでは肉質の低下が無いのだそうだ。

しかし、漁期は9月から1月で、この時期は冷凍の物しか無い。
しかも、店によっては「大間以外の美味しい旬のマグロを出します」と書いてある。
価格も3000円と高価だ。

テントサイトの目の前にある、掘っ立て小屋のマグロやさんに行ってみる。
マグロ丼とウニマグロ丼が2300円だった。マグロの量もソコソコだ。
大間のマグロは黒いダイヤであるらしく、大変高価なのだと思う。
一般的な価格より安く、量もきちんと出しているということは、
中間マージンの無い漁師のお店、しかも有名ではなく、
重要と供給のバランスが取れている店と判断し、食べる事にした。

青森ツーリング その1 準備、1日目


注文はもちろん、ウニマグロ丼を注文した。
席に着くと、「暖かいですね!」と言ってしまう。
奥で焼き魚を食べていたおじさんは、「そんな人はあまりいないよ」と返してくれた。

ウニマグロ丼は大変美味しかった。
冷凍とは思えないおいしさ。
ウニも、大変甘く、新鮮なのが伺える。

青森ツーリング その1 準備、1日目


大将が側に座ってきたので、色々と話しを伺った。
松方弘樹が一ヶ月も撮影していたこと、
夏より冬の方が油が多く、全身トロになること、
ウニは今日獲ったもので、ムラサキウニ、漁期は6月までなこと、
GW後半は漁師も休みであること、
マグロは全て大将が釣った物で、1週間氷水に付けておき、
柵にして−50℃で冷凍すると味が落ちないなど、色々面白い話しを聞かせてくれた。

青森ツーリング その1 準備、1日目


乾燥タコも買ってサイトに戻り、テントを設営する。
テントは旅の相棒、モンベルのステラリッジテント1型。
大間は風が強く、設営には苦労した。

テントサイトはライダーが8割、一般の方が2割程度。
本州最果てのサイト、ライダーは皆無口で、テントを立てるとすぐに寝てしまう。

僕はコーヒーを淹れるため、ストームクッカーを取り出した。
僕は、北海道であれば晴れ&無風を探し、ツーリングに出かけるのだが、
今回は旅程が決められているので、風が吹いても安心して使える
ストームクッカーを持って来た。

青森ツーリング その1 準備、1日目
青森ツーリング その1 準備、1日目


風が強く吹き、テントがたなびく音が響き渡る。
側のベンチでお湯を沸かし、コーヒーを淹れた。
ついでに、カップヌードルも食べた。

強風の中、僕もテントに潜り込み、就寝した。
こうして、本州1日目は過ぎていった。

その2に続きます。


写真、大間崎、大間の街
青森ツーリング その1 準備、1日目
青森ツーリング その1 準備、1日目
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この記事へのコメント
soloさんお疲れさまです。
一人の長旅ですか!?
羨ましいなぁ~。
てっきりGWはジムニーでお出かけかと思っておりました。
お天気どうですか?
素敵なたびになりますように!


ハントハント
2018年05月06日 00:26

ハントさんおはようございます。
ウチは猫が2匹いて、世話をしなければならないので
基本的に僕が旅担当、嫁が世話担当です(笑)
青森滞在中は猛暑で暑くて大変でした。


solocamp-photosolocamp-photo
2018年05月06日 05:35

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