久しぶりのフライフィッシングの話し(長文)
※6/1に書いた文章です。
書いてUPを忘れていました。
今朝、近所の川にフライフィッシングに行ってきました。何故今日かというと、僕の住む胆振地方の解禁日だからです。
道南、道央、上川は4月と5月、道北、道東、日高帯広は5月と6月が山女魚の禁漁期間となっています。
北海道での渓流釣り、狙うは山女魚、岩魚、虹鱒、オショロコマでしょうか。ウグイも釣れますが、基本的に外道でしょう。
渓流の比較的下流には山女魚がいます。遡ると岩魚が釣れます。場所によってはオショロコマが釣れます。
固有の魚は山女魚と岩魚、オショロコマで、虹鱒は外来種です。ドナルドソン博士が改良した品種をドナルドソンと言っていますが、北海道に居る虹鱒がドナルドソンか否かはっきりと分かりませんね・・・
山女魚、ヤマメは北海道ではヤマベと呼称します。山女魚は背が茶緑で、体に縦長の斑点模様があります。岩魚は薄いガンメタリックな感じで、白い斑点があります。エゾイワナという亜種らしいです。岩魚は冷水を好むので山女魚より上流で釣れる傾向にあります。
オショロコマは岩魚に似ているんですが、赤い斑点があります。
これらの鱒たち、大きくなったものの一部は海に行って大型になるんです。山女魚の降海型がサクラマス、岩魚がアメマス、虹鱒がスチールヘッドです。スチールヘッド、いかつい名前ですね。確か頭が硬くてなかなか締めることが出来なかったから、という記憶があります。ネットで検索しても語源が出てきませんでした。
北海道の寿司で、サーモンとありますが養殖した虹鱒です。マスコも虹鱒ですね。明治期に食用で輸入されたのが始まりらしいです。
禁漁期ですが、山女魚がサクラマスとなって海に降る期間になるそうです。先程調べてわかりました。僕はてっきり産卵期間だと思っていましたよ。
僕はですね、なんとバンブーロッドを持っているんですよ。フライロッド、特に竹で出来たバンブーロッドはフライロッドにしかないような構造をしています。
竹の釣り竿は細い竹をそのまま使って出来ていますよね。丸くて中空で。フライロッドは違います。正三角形を6本張り合わせた形になっています。断面が正六角形なんです。
現在、釣り竿の主流はカーボンです。安いやつはグラスファイバー製もあります。
カーボン製品は、一般的にプリプレグと呼ばれる、炭素繊維に樹脂を染み込ませた薄いシート状の製品を型に入れて焼くと出来上がります。東レのプリプレグが世界的に有名です。世界の35%のシェアを東レが持っています。日本の製品は強いんですよ。
軽くてしなやかで強いカーボンですが、昔ながらのバンブーロッドも根強い人気があります。独特のしなり感がいいんですよね。
バンブーロッドは中国広東省のトンキンケーンという竹を用います。世界で最高に硬い竹だそうです。
カーボンロッドは安いやつだと2万円くらいから、高くても10万円あれば買えると思います。無論、超高価な品はありますけど。
昔はウィンストンのロッドを持っていました。なんとも言えない艶のある深い緑色でかっこよかった。買うとしたらまたウィンストンが欲しいですね。
バンブーロッドは現在では個人で制作されているロッドビルダーさんから買うのが主流みたいです。僕のロッドは三万円でした。物凄く安いです。日本の竹を使用しているので安いのだそうです。普通は20万円しますからね。
フライフィッシング、いわゆる釣りと全く違います。似ている釣りはありません。殆どの釣りは、竿からナイロンのテグスを伸ばし、ルアーまたは重りを投げ入れるんです。
一方、フライフィッシングは重量がゼロのフライ、毛鉤を投げ入れます。考え方が全く違うんです。
全く違う為か、いわゆる釣具店には用具の取扱いがほぼありません。専門店に行く必要があります。
フライフィッシングでは、道糸にテグスは使いません。フライラインという、太くて重くて蛍光色の専用のラインを使います。
ロッドをしならせ、重たいフライラインを飛ばすんです。キャスティングといいます。キャスティングをするとフライラインはループを描きます。数回ロッドを振ってフライを目的の場所へとお送り込みます。
太いラインでは釣れませんので、細いテグス、ティペットまで細くする必要があります。ナイロン製のテーパーリーダーを使います。文字通りテーパーでだんだん細くなる釣り糸です。テーパーリーダーが綺麗なループを保ったまま、フライを送り込んでくれるんです。
実際に川へ行ったのは5年ぶりでしょうか。バンブーロッドを買ったときです。数回行って行かなくなったんですよ(笑い)。
本当にのめり込んでいたのは20代半ばでした。ジムニーJA22で釣りにいったんだよなあ。
20代半ばにやっていて、40そこそこで復活するも釣れずに止め、今また行ってみた、というわけです。
フライ、毛鉤を浮かせるドライとフライを沈めるウェットがあるのですが、僕はドライしかやりませんでした。
ドライの場合、フライラインは浮くフローティングラインを使うんです。
今朝、久々に近所の渓流に行ってみました。ウェーダーと呼ぶ胴長を履き、フィッシングベストを着てロッドを持って川へ降りていきます。
ドキドキしますね。ではキャスト。飛ばない。仕方ありません。数年ぶり、いや殆ど20年ぶりなのです。飛ばないのは仕方ありません。
それより見えないです。目を細くしても浮かんでいるであろうフライが見えません。
度入りサングラスが古いので想像していましたが、やはり勝負にすらなりませんでした。
フライでは川の反射が眩しいとフライが全く見えないために偏光サングラスを使うんです。最近ではアイウェアとか言ってますよね。
僕のサングラスはスポーツ用で、眼鏡のレンズの上にサングラスのレンズを嵌め込むタイプです。状況でサングラスを交換できるタイプです。
加齢か、度が合わなくなったか。あいにく曇り天気でしたのでサングラスはいらないだろうと、普段の眼鏡を取りに車に戻りました。普段の眼鏡は作ったばかりなので度があっています。
車に戻って眼鏡をかけかえ、絡まったテーパーリーダーを取り替えたところで土砂降りの雨。
僕は慌てて道具を片付け、川を後にしました。体はすっかり冷えてしまい、寒いです。
雨は一時的なものなのだろうけど、鉄砲水も危ないですからね。
朝の4時に家を出て、6時には帰ってきました。妻に「早いね」と言われちゃいましたよ。
北海道、札幌以外の田舎に住むメリットですが渓流に非常に近いこともあるかもしれません。すぐに渓流に到着し、すぐに帰宅できます。
予定では、10時ころまで釣りを楽しみ、馴染みの喫茶店でモーニングでも頂こうかと思っていましたが現実は儚く、あっという間でした。
「朝ごはん食べる?」と聞かれ、うんと答えます。「釣れた?」と厳しい質問を受け、「ウッ」とダメージを受けましたが、「雨で寒くてさ、帰ってきたよ」と答えることに成功。一応、「フライが見えなくて・・・」と言い訳にも成功。
ほろ苦いフライ再挑戦になりました。今後、続けるかどうか考えないと駄目です。少なくても新しい度入りサングラスを作る必要があります。
バイクでも使えるし、サングラスは作ってもいいかと思います。餌釣りの方が釣れそうですので、餌釣り用の竿でも、と考えてしまいますが止めておこうと思います。
キャスティングも全く駄目で、何もかも初歩からやり直しです。それが楽しいのかもそれません。
只今の時刻は9時半です。まだ寒気がします。ちょいと温泉に行って体を温めてきます。それではごきげんよう。
2021年6月1日執筆
※追記
いつもの川に、「6/5熊目撃情報」の看板が立ってからフライには行っておりません・・・
書いてUPを忘れていました。
今朝、近所の川にフライフィッシングに行ってきました。何故今日かというと、僕の住む胆振地方の解禁日だからです。
道南、道央、上川は4月と5月、道北、道東、日高帯広は5月と6月が山女魚の禁漁期間となっています。
北海道での渓流釣り、狙うは山女魚、岩魚、虹鱒、オショロコマでしょうか。ウグイも釣れますが、基本的に外道でしょう。
渓流の比較的下流には山女魚がいます。遡ると岩魚が釣れます。場所によってはオショロコマが釣れます。
固有の魚は山女魚と岩魚、オショロコマで、虹鱒は外来種です。ドナルドソン博士が改良した品種をドナルドソンと言っていますが、北海道に居る虹鱒がドナルドソンか否かはっきりと分かりませんね・・・
山女魚、ヤマメは北海道ではヤマベと呼称します。山女魚は背が茶緑で、体に縦長の斑点模様があります。岩魚は薄いガンメタリックな感じで、白い斑点があります。エゾイワナという亜種らしいです。岩魚は冷水を好むので山女魚より上流で釣れる傾向にあります。
オショロコマは岩魚に似ているんですが、赤い斑点があります。
これらの鱒たち、大きくなったものの一部は海に行って大型になるんです。山女魚の降海型がサクラマス、岩魚がアメマス、虹鱒がスチールヘッドです。スチールヘッド、いかつい名前ですね。確か頭が硬くてなかなか締めることが出来なかったから、という記憶があります。ネットで検索しても語源が出てきませんでした。
北海道の寿司で、サーモンとありますが養殖した虹鱒です。マスコも虹鱒ですね。明治期に食用で輸入されたのが始まりらしいです。
禁漁期ですが、山女魚がサクラマスとなって海に降る期間になるそうです。先程調べてわかりました。僕はてっきり産卵期間だと思っていましたよ。
僕はですね、なんとバンブーロッドを持っているんですよ。フライロッド、特に竹で出来たバンブーロッドはフライロッドにしかないような構造をしています。
竹の釣り竿は細い竹をそのまま使って出来ていますよね。丸くて中空で。フライロッドは違います。正三角形を6本張り合わせた形になっています。断面が正六角形なんです。
現在、釣り竿の主流はカーボンです。安いやつはグラスファイバー製もあります。
カーボン製品は、一般的にプリプレグと呼ばれる、炭素繊維に樹脂を染み込ませた薄いシート状の製品を型に入れて焼くと出来上がります。東レのプリプレグが世界的に有名です。世界の35%のシェアを東レが持っています。日本の製品は強いんですよ。
軽くてしなやかで強いカーボンですが、昔ながらのバンブーロッドも根強い人気があります。独特のしなり感がいいんですよね。
バンブーロッドは中国広東省のトンキンケーンという竹を用います。世界で最高に硬い竹だそうです。
カーボンロッドは安いやつだと2万円くらいから、高くても10万円あれば買えると思います。無論、超高価な品はありますけど。
昔はウィンストンのロッドを持っていました。なんとも言えない艶のある深い緑色でかっこよかった。買うとしたらまたウィンストンが欲しいですね。
バンブーロッドは現在では個人で制作されているロッドビルダーさんから買うのが主流みたいです。僕のロッドは三万円でした。物凄く安いです。日本の竹を使用しているので安いのだそうです。普通は20万円しますからね。
フライフィッシング、いわゆる釣りと全く違います。似ている釣りはありません。殆どの釣りは、竿からナイロンのテグスを伸ばし、ルアーまたは重りを投げ入れるんです。
一方、フライフィッシングは重量がゼロのフライ、毛鉤を投げ入れます。考え方が全く違うんです。
全く違う為か、いわゆる釣具店には用具の取扱いがほぼありません。専門店に行く必要があります。
フライフィッシングでは、道糸にテグスは使いません。フライラインという、太くて重くて蛍光色の専用のラインを使います。
ロッドをしならせ、重たいフライラインを飛ばすんです。キャスティングといいます。キャスティングをするとフライラインはループを描きます。数回ロッドを振ってフライを目的の場所へとお送り込みます。
太いラインでは釣れませんので、細いテグス、ティペットまで細くする必要があります。ナイロン製のテーパーリーダーを使います。文字通りテーパーでだんだん細くなる釣り糸です。テーパーリーダーが綺麗なループを保ったまま、フライを送り込んでくれるんです。
実際に川へ行ったのは5年ぶりでしょうか。バンブーロッドを買ったときです。数回行って行かなくなったんですよ(笑い)。
本当にのめり込んでいたのは20代半ばでした。ジムニーJA22で釣りにいったんだよなあ。
20代半ばにやっていて、40そこそこで復活するも釣れずに止め、今また行ってみた、というわけです。
フライ、毛鉤を浮かせるドライとフライを沈めるウェットがあるのですが、僕はドライしかやりませんでした。
ドライの場合、フライラインは浮くフローティングラインを使うんです。
今朝、久々に近所の渓流に行ってみました。ウェーダーと呼ぶ胴長を履き、フィッシングベストを着てロッドを持って川へ降りていきます。
ドキドキしますね。ではキャスト。飛ばない。仕方ありません。数年ぶり、いや殆ど20年ぶりなのです。飛ばないのは仕方ありません。
それより見えないです。目を細くしても浮かんでいるであろうフライが見えません。
度入りサングラスが古いので想像していましたが、やはり勝負にすらなりませんでした。
フライでは川の反射が眩しいとフライが全く見えないために偏光サングラスを使うんです。最近ではアイウェアとか言ってますよね。
僕のサングラスはスポーツ用で、眼鏡のレンズの上にサングラスのレンズを嵌め込むタイプです。状況でサングラスを交換できるタイプです。
加齢か、度が合わなくなったか。あいにく曇り天気でしたのでサングラスはいらないだろうと、普段の眼鏡を取りに車に戻りました。普段の眼鏡は作ったばかりなので度があっています。
車に戻って眼鏡をかけかえ、絡まったテーパーリーダーを取り替えたところで土砂降りの雨。
僕は慌てて道具を片付け、川を後にしました。体はすっかり冷えてしまい、寒いです。
雨は一時的なものなのだろうけど、鉄砲水も危ないですからね。
朝の4時に家を出て、6時には帰ってきました。妻に「早いね」と言われちゃいましたよ。
北海道、札幌以外の田舎に住むメリットですが渓流に非常に近いこともあるかもしれません。すぐに渓流に到着し、すぐに帰宅できます。
予定では、10時ころまで釣りを楽しみ、馴染みの喫茶店でモーニングでも頂こうかと思っていましたが現実は儚く、あっという間でした。
「朝ごはん食べる?」と聞かれ、うんと答えます。「釣れた?」と厳しい質問を受け、「ウッ」とダメージを受けましたが、「雨で寒くてさ、帰ってきたよ」と答えることに成功。一応、「フライが見えなくて・・・」と言い訳にも成功。
ほろ苦いフライ再挑戦になりました。今後、続けるかどうか考えないと駄目です。少なくても新しい度入りサングラスを作る必要があります。
バイクでも使えるし、サングラスは作ってもいいかと思います。餌釣りの方が釣れそうですので、餌釣り用の竿でも、と考えてしまいますが止めておこうと思います。
キャスティングも全く駄目で、何もかも初歩からやり直しです。それが楽しいのかもそれません。
只今の時刻は9時半です。まだ寒気がします。ちょいと温泉に行って体を温めてきます。それではごきげんよう。
2021年6月1日執筆
※追記
いつもの川に、「6/5熊目撃情報」の看板が立ってからフライには行っておりません・・・